宮崎県新技術等活用促進システム

技術登録内容

1.登録申請者

会社名株式会社 内山建設(株式会社 相建エンジニアリング)
郵便番号・住所〒883-0021 日向市大字財光寺1360-1(大阪市福島区福島1丁目5-16)
担当部署工事部(エンジニアリング部)
電話番号0982-52-6285(06-6455-8711)
FAX番号0982-52-6286(06-6455-8661)
E-mailinfo@uchiyama-const.com
ホームページURLhttp://www.uchiyama-const.com (http://www.souken-e.co.jp)

2.技術の名称等

技術の名称プレストネット工法
開発年(西暦)2004年
開発体制共同(民学)
共同研究者大阪大学
開発会社プレストネット工法協会(内山建設他)、㈱相建エンジニアリング
開発会社と申請者の関係共同開発者
県産品

3.技術の分類

区 分1 県内関連技術
区 分2 工法
分 類初期崩壊防止、地山補強工法

4.キーワード

項目 コスト縮減 / 環境の保全 / 県産資材の利用促進 / その他(安全、安心)

5.国土交通省への登録状況

申請地方整備局名 登録年月日 登録番号 評価結果
近畿地方整備局 2005.01.19 KK-040047-V 小実績優良技術

6.特許等

特許番号 実用新案番号

7.制度等による証明

証明機関 証明番号 証明年月日
建設技術審査証明事業
その他

8.活用の効果

従来技術名 コンクリート吹付法枠工 300×300×2000×2000
経済性 向上 (2.43 %)
工程 短縮 (33.3 %)
品質・出来形 向上
安全性 向上
施工性 向上
環境 向上

9.特徴

 ①従来工法では、地山が変形して初めてロックボルトに周面摩擦力を介して引張力が
 生じ、すべり面においてある程度の崩壊が進行した後、せん断抵抗力が生じるという技術である。
 ②本工法では、ロックボルトに一定(30KN/本)の引張力を先行して与えておくと同時
 に、ロックボルト頭部に 設置した鋼棒及びウイング鋼材にあらかじめ、緊張力や支圧
 力を与えておくことで土中の拘束力を高め、崩壊に対する先行抵抗力を初期状態から
 保持させておくことにより、崩壊を未然に防止する技術である。
 ③経済性 コスト縮減 部材点数が少なく経済性に優れる。
 ④工程 工期縮減 作業が単純作業となり、熟練工を必要としない。
  また、現場打コンクリート部材がないため、養生期間が不要である。
 ⑤高品質 工場生産の鋼製部材のため、高品質である。
 ⑥早期効果 受圧板設置後、即時に効果が得られる。
 ⑦安全性 上方からの逆巻き施工が容易であり、安全性に富む。
 ⑧施工性 ロックボルトに設置する鋼材は最大15kg以下となっているため、
  人力による運搬、設置が容易で機械類を必要としない。
  切取作業の工程で全体行程を設定することが可能である。
 ⑨環境性能 自然斜面などにある立木を伐採することなく自由な配置を考えることが
 可能であり、景観の保持にすぐれる。
 ⑩従来のコンクリートがもつ人工白色のイメージをなくすことが可能である。
  また、本工法には、他にロックボルト頭部を鋼棒でネット上に連結するだけの方法、角形鋼管、間伐材等で縦、横 梁を設けロックボルト間を連結した方法がある。
 ⑪プレストネット工法は荷重、地形条件により5タイプのバリエーションがある。

10.施工方法

 施工計画は、設計条件、現地条件、地形地質を十分に把握して、施工管理、品質管理、安全管理および合理的かつ周辺環境に配慮した施行方法を検討する。
 
  [施工方法]
 ①簡易式機械にて削孔を行い、地表面から1.0m程度シール材等を巻いたロックボルトを打設し、グラウト注入を行う。
 ②受圧板は直径20cm深さ10cmの帽子型円盤状になっているため、この受圧板が設置出来る穴を人力で掘削する。受圧板設置の穴は、十分整形して受圧板と地盤の間に空洞がないようにする。 
 ロックボルに受圧板および丸座金を取付けて、モルタルを打設し、皿バネ、平座金を取付け軟岩部は30KN、土砂部は10kNの緊張力をロックボルトに与える。皿バネによる緊張はトルクレンチにより行う。 
 ③鋼棒取付けプレートと丸座金の間にモルタルを打設して、皿バネ、ロックボルトの防食を行う。
 また、鋼棒、ウイング取付けボルトはハンドレンチ、インパクトレンチなどを用いてゆるまないよう適切に軸力を与え締付ける
 ④凹凸の5cm以上ある場合ウイングを設置する箇所の下地処理として、土と同等の強度を有する貧配合のソイルモルタルの吹付けを行う。
 ⑤鋼棒取付けプレートに鋼棒、ウングを取付け、ターンバックルで鋼棒にわずかな緊張を与える。
 ⑥支圧板のバネ効果にて、ウイング板及び鋼棒を20KNの圧力で地山に押しつける。
 ⑦各部品を取付けた後に吹付けによる緑化工を行い植生の回復を図る。

11.歩掛・単価等

 価格(ロックボルト2.00m×2.00m打設当たり)
 960㎡当たり、 ロックボルト工を省く材・工共
 
 タイプ(Ⅰ)⇒9,168円/㎡
 タイプ(Ⅰ)+落石防止網 ⇒14,249円/㎡
 タイプ(Ⅱ)⇒17,037円/㎡     
 タイプ(Ⅲ)⇒22,419円/㎡
 タイプ(Ⅰ)+間伐材⇒15,898円/㎡

12.適用条件

 1. プレストネットは、補強土と押え型の切土法面及び自然斜面に適用する。
   対応法勾配は1:0.3より緩い勾配、地質は土砂~硬岩とする。
 2. 対応法面は緑化を原則とする。
 3. 仮設工として構造物の床堀掘削に適用する。
 4. プレストネットはのり面全体の安定に対して補強効果を有している。設計にあたってはその機能を十分考慮するものとし、以下の照査を行う。
 1)先行支圧力による補強材の引き抜きのチェック
 2)設計安全率を考えたすべり抑止力による補強材の引き抜きのチェック
 上記の大きくなる方により補強材の定着長を決定する。

13.施工実績

発注機関県内件数県外件数
国、公団等5
地方自治体補助事業0
単独事業4
民間3

県内での主な施工実績

発注者工事名施工年度CORINS登録番号

県外での主な施工実績

発注者工事名施工年度CORINS登録番号
和歌山県田辺市田辺市外環状線Dランプ補強工事H16
紀南河川国道事務所田辺BP峠地区道路改良工事H16
大阪府箕面整備事務所水と緑の健康都市緑化試験工事H16
(株)太田建設採石場法面補強工事H15
紀南河川国道事務所田辺BP峠地区道路改良その他工事H17
宝塚市清荒神宝塚停車場線道路改良工事H18
泉州東部建設事業所16泉州 小川東区区画整理等工事H18
中国四国農政局志河川ダム法面補強工H18

14.施工者

一般の建設業者で施工可能

15.技術提供企業

技術の名称プレストネット工法

技術提供企業

代表
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
株式会社相建エンジニアリング エンジニアリング部 代表取締役 木越正司 大阪市福島区福島1-5-16 ナカジマ第2ビル5F 06-6455-8711 06-6455-8661 info@souken-e.co.jp
代表以外(県内企業)
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
株式会社 内山建設 工事部 代表取締役 内山 雅仁 宮崎県日向市大字財光寺1360-1 0982-52-6285 0982-52-6286 info@uchiyama-const.com
代表以外(県外企業)
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

16.主な製造工場

製造工場名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

17.主な原材料産地

原材料産地名取扱会社名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

18.県内活用技術参考写真

技術の名称プレストネット工法
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