この工法は、落石対策工事などで小規模な落石から保護対象物を防護し、人力施工・低コスト・工期短縮を実現するエネルギー吸収型落石防護柵です。
　性能実証されたエネルギー（50kj～500kj）までを適用限界とし、小規模落石の本設柵や仮設柵にも幅広く使用できます。
　支柱間隔を5.0mから10.0mまで1.0m単位で変えることができます。対象範囲の地形に合わせて柔軟に対応できます。
　軽量な部材で構成されているため、斜面上でも安全で容易に施工することができます。また比較的小規模なアンカー構造のため小型の削岩機で削孔が可能です。
　構造がシンプルなため、落石補足後した場合の復旧作業が容易です。
　立木を避けて配置できるため、伐採を最小限に抑えられます。山腹で自然環境を残したまま設置することができます。

１．現地測量(支柱位置およびアンカー位置の選定)
２．斜面足場の設置（１ｔ未満の単管足場）
３．アンカー掘削（レッグハンマにより削孔）
４．アンカーグラウト注入
５．確認試験（設計荷重の確認）
６．支柱建て込み（支柱，山側斜めワイヤーロープ，山側控え鋼管パイプ，緩衝金具の取り付け）
７．柱間部品設置（水平ワイヤーロープ，斜めワイヤーロープ，緩衝金具の取り付け）
８．金網の設置（金網，結合コイルの取り付け）
９．斜面足場の解体
１０．設置完了

歩掛あり（協会）
ＡＲＣフェンス概算直接工事費（１ｍ当り施工単価）
　 柵高　スパン数　　　支柱間隔　　 延長　　ｍ当り施工単価
ARC50 3ｍ 　10スパン 　　10ｍ　　　 100ｍ 　　120,800　　　
　　 　　　　　　　　　　　 9ｍ　　　 90ｍ　 127,300　　　
　　　　　　　　　　　　　 8ｍ　　　 80ｍ　 135,400　　　
　　　　　　　　　　　　 7ｍ　　　 70ｍ　 144,700　　　 　　　
　　　　　　　　　　　　　 6ｍ　　　 60ｍ　 158,600　　　
　　　　　　　　　　　　　 5ｍ　　　 50ｍ　 177,700　　　
  柵高　スパン数　　　支柱間隔　　 延長　　ｍ当り施工単価
ARC100 3ｍ 　10スパン　　 10ｍ　　　　　100ｍ　　 158,100　　
　　　　　　　　　　　　　　9ｍ　　　　　 90ｍ　 166,900　　　
　　　　　　　　　　　　　　8ｍ　　　　　 80ｍ　 177,600　　　
　　　　　　　　　　　　　　7ｍ　　　　　 70ｍ　 189,000　　　
　　　　　　　　　　　　　　6ｍ　　　　　 60ｍ　 207,300　　　
　　　　　　　　　　　　　　5ｍ　　　　　 50ｍ　 232,600　
柵高　スパン数　　　支柱間隔　　 延長　　ｍ当り施工単価
ARC200 3ｍ 10スパン　　　10ｍ　　　　　100ｍ　　　188,300
　　　　　　　　　　　　　　9ｍ　　　　　 90ｍ　 198,100　　　
　　　　　　　　　　　　　　8ｍ　　　　　 80ｍ　 209,900　　　
　　　　　　　　　　　　　　7ｍ　　　　　 70ｍ　 227,100　　　
　　　　　　　　　　　　　　6ｍ　　　　　 60ｍ　 247,700　　　
　　　　　　　　　　　　　　5ｍ　　　　　 50ｍ　 277,000　
  柵高　スパン数　　　支柱間隔　　 延長　　ｍ当り施工単価
ARC300 3ｍ 　10スパン　　 10ｍ　　　　　100ｍ　　 251,800　　
　　　　　　　　　　　　　　9ｍ　　　　　 90ｍ　 262,900　　　
　　　　　　　　　　　　　　8ｍ　　　　　 80ｍ　 276,900　　　
　　　　　　　　　　　　　　7ｍ　　　　　 70ｍ　 292,700　　　
　　　　　　　　　　　　　　6ｍ　　　　　 60ｍ　 316,200　　　
　　　　　　　　　　　　　　5ｍ　　　　　 50ｍ　 342,600　
  柵高　スパン数　　　支柱間隔　　 延長　　ｍ当り施工単価
ARC500 3ｍ 　10スパン　　 10ｍ　　　　　100ｍ　　 318,500　　
　　　　　　　　　　　　　　9ｍ　　　　　 90ｍ　 332,200
　　　　　　　　　　　　　　8ｍ　　　　　 80ｍ　 349,200　　　
　　　　　　　　　　　　　　7ｍ　　　　　 70ｍ　 368,800　　　
　　　　　　　　　　　　　　6ｍ　　　　　 60ｍ　 397,600　　　
　　　　　　　　　　　　　　5ｍ　　　　　 50ｍ　 427,400　

１．自然条件
　積雪につきましては　別途検討となります。
２．現場条件
　　機械・材料が軽量のため、小規模な荷上げ機械もしくは人力荷上げで対応可能です。
　　施工には金網設置のため足場が必要となります。
３．技術提供可能地域
　　全国
４．関係法令等
　　特になし