斜面からの落石に対し，フェンスが捕捉した落石のエネルギーをネットおよび緩衝装置を備えたワイヤーロープによって分散吸収し，確実に落石を停止させる工法です．
５０００ｋＪまでの高領域の落石をカバーする性能実証型のエネルギーの吸収柵です．

１．準備（斜面調査及び伐採）
（１）支柱設置位置、アンカー位置の決定（２）立木伐採（３）丁張り設置
２．部材搬入
３．ベースプレート設置(支柱基礎部掘削、小型アンカー打設、コンクリートプレートの打設)　　
４．足場工の設置
５．アンカー工(端部、山側控えアンカー打設。必要に応じ屈曲部谷側アンカー打設)　　
６．支柱設置工(支柱設置、端部および山側控えロープの設置)　　
７．水平ワイヤーロープ設置(上部、下部水平ワイヤーの設置)　　
８．パネルの設置(メッシュパネルまたはリングパネルの設置)　
９．端部結合及び結合ワイヤーロープの設置
10．ダブルツイスト亀甲金網の設置
11．足場撤去　　
12．後片付け

歩掛りあり（自社）
落石条件によって形式が変わり，かつ，施工延長および高さによって変動があります．
マクロフェンス１０００ｋＪタイプのＬ＝３０ｍあたりの直接工事費は以下の表の通りです．
（平成２０年度新潟県の単価を使用）
　
条件：落石径φ１．２ｍ，落下高 Ｈ＝４０ｍ，斜面勾配６０°，等価摩擦係数μ＝０．１５，
設置延長Ｌ＝３０ｍ，クレーン架設，地質：表層２ｍ，支持層　軟岩（２ｍ以深）
　
　　　　　　　

１．自然条件
　　雪崩や積雪の無い箇所
　　地質が強酸性などの特殊でない場所
２．現場条件
　　設置位置での多少の伐採が可能な場所
　　仮設によって資材の運搬が可能な範囲
　　アンカーの定着が可能な場所
　　保全対象から変形量だけ離して設置できる場所
３．技術提供可能地域
　　全国
４．関係法令等
　　特になし