・使用する材料をコンクリートから高耐久処理を施した県産材を利用することが出来、またCO2の削減に繋がる。
　・擁壁の構造を従来技術は重力式擁壁であったが校倉式工法（井桁構造）とした。
　・資材質量を人が容易に運搬できるL=1.0、2.0ｍを標準とした。最大でL=3.0ｍで質量約26kgとしておりトラッククレーン等入れない場所でも施工が容易である。
　・型枠組立、撤去、養生期間を必要とせず組立完了と同時に構造物としての機能を発揮するので工期の短縮が可能である。
　・壁材、中詰め礫材などの空隙部が小動物や水棲昆虫の生息空間となりビオトープ環境の創出を可能にした。
　・使用部材は工場でのプレカット加工品を用いているため、組立が容易で熟練者を必要としない。
　・木材を高耐久性処理することで無処理剤及び圧縮処理を行わない材より耐久性が向上した。また長期間の耐久性が期待できるので、コスト縮減も期待できる。
　・中詰材に現場発生土を使用することで残土発生量を軽減させることが出来、また擁壁表面は種子付マットを使用しなくても木材の隙間に種子が付き自然植生が回復しやすい。

　作業１、２、３を繰り返す

　Ｈ＝３ｍの標準タイプの擁壁の場合の直接工事費
　従来技術（コンクリート製重力式擁壁）　　約１０５，２０１円／ｍ
　新技術（Ｏ＆Ｄウッド校倉式工法）　　　　約　９７，７７１円／ｍ

　１．自然条件
　・土石流の発生のないところ
　２．現場条件
　・作業スペース：校倉式で組み立てるため、設置スペースで施工可能。
　・材料搬入路：2tトラックが搬入できること（搬入が困難な場所は人力でも小運搬可能である。
　３．技術提供可能地域
　・日本全国技術提供可能
　・Ｏ＆Ｄウッドは間伐材利用を各地域の森林組合連合会、森林組合、指定加工場にて調達・加工を行うこと（地産地消）を標準としている。